今回は栄養学編ですが
まず前提として本当に大切で基本となることを伝えたいと思います。
近年ではTVやネットなどで、「食物の成分の〇〇が身体にいいです」などという言葉があふれていますが・・・
コレ本当でしょうか? 歯に衣着せず正直に申し上げますと嘘と本当が混ざっています。
もしくは本当であっても、効果を得る質と量を手に入れるのが難しいケースであったり
科学的根拠(エビデンス)が弱いケースが多いです。
怪しげなサプリメントだったり、特定の商品を売る為に有名人を起用されたりしますが
利益の為に嘘をつく人や企業も少なくないです。
メディアも広告料のために本当のことより嘘を優先することもあります。
根拠が弱いけれど、スポンサーが売りたいモノやサービスのためには見切り発車することもあり、困ったことに有名人やTVのいうことが真実と思い込むような伝え方をしてきます。
個人的にはメリット・デメリットを包み隠さず伝えて判断してもらうのはいいのですが
デメリットに蓋をして発信するのは誠実とはいえないと思います。
また例えばプロテインを摂取することを推奨するのであれば腎臓へのタンパク質が負担になるケースがあるなど別の側面を考慮した伝え方をしているかどうかも大事です。
前述した問題点に対して解決策は「その情報のエビデンスの強弱」で判断するということと「セルフチェック」」確認をするということになります。
情報のエビデンスの強弱に関しては
最も信用できる根拠といえる研究結果は観察研究でなくランダム化比較試験
最強の根拠といえるのはメタアナリシス
研究手法の優劣をまとめると
観察研究<<<ランダム化比較試験<<<<<<メタアナリシス
観察研究とは・・・ある集団の特定の食品を多く摂取している側と、あまり摂取しない側をみつけて分析する手法のことで、その他にとっている食事や運動、ストレス、健康意識などの違いがあるため後述のランダム化比較試験に比べて劣っている研究手法といえます。
ランダム化比較試験とは・・・2つの集団をくじ引きなどでランダム分けてから一方には特定の食品を摂取してもらい、もう一方の集団には摂取させずに過ごしてもらう手法、それぞれの集団はその一点以外は同じ集団のため余計な要素が入らない純度の高い評価になります。
メタアナリシスとは・・・観察研究やランダム化比較試験を複数重ねて情報の信頼度を高めたもの、ランダム化比較試験を重ねたものなら更に信頼性が高いと言えます。
どうでしょうか? 研究結果というものも根拠として強弱があることが分かると思います。
判断材料としてどんな研究手法で行われたものかをみることで
正しく判断できる確率は高めれるはずです。
次に間違った情報から身を守りながら結果を出すために、栄養学に限らず重要なのは目的と目標のために、何らかの評価をセルフチェックでする必要があるということです。
そして身体作りを目的とした栄養学の場合、体重・体脂肪を測定するというのは絶対条件になります。
詳しくは次回に送らせて頂きますが、これからカレンダーやアプリなどに毎日記録しておくことを推奨します。
私自身は毎日欠かさず体重・体脂肪・血圧・脈拍・体温を測っていますし時々腹囲も測ることにしました。
私の目的は「健康で皆さんに正しい運動を伝えていくための身体をつくる」ということです。
次回は「体重測定の必要性」です。