腰の痛みでお困りの方へ
通常の腰痛以外ですと、当院の腰の症状の来院で多いのが
腰椎分離症・腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・急性腰痛です。
腰椎分離症
腰椎分離症のほとんどが、活発なスポーツ活動(野球、サッカー、バスケット、バレーボールなど)をする男子に多い障害です。
5つ並ぶ腰の骨(腰椎)の下部である第5腰椎で起こり、稀に第4腰椎でも起こります。 腰椎の後ろ半分は椎弓といいリング状の構造をしています。椎弓を構成する上下関節突起の間の関節突起間部の連続性が断たれた状態を分離といい疲労骨折に分類されます。
原因
関節突起間部に過度な伸展、屈曲動作や捻転動作による荷重が繰り返し加わって生じて起こります。また、股関節伸展動作が硬く最大可動域まで行かず、代償運動として腰椎を動かしてしまう方も分離しやすい要因です。
腰椎椎間板ヘルニア
脊椎(背骨)は、椎骨と呼ばれる骨が連結してできています。
腰椎とは、脊椎の下のほうにあり、5個の椎体で構成された部分です。
椎体と椎体の間には椎間板があります。
椎間板は、水分をたくさん含んだゼリー状の髄核と、それを取り囲む線維輪と呼ばれる軟骨組織の二重構造になっており腰椎に加わる圧力を分散させ、衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしています。
しかし、加齢などによって髄核を取り巻く線維輪が弾力を失うと、小さな亀裂が入って、髄核の一部が外に飛び出します。
この押し出された髄核が神経を圧迫するため、腰に痛みが生じるのです。
この飛び出した状態をヘルニアと言います。
原因
ヘルニアは30歳~50歳の男性に多く、前かがみや中腰の姿勢を長時間続けたり、重たいものを急に持ち上げたりしたときなどに発症する危険性があります。
腰部脊柱管狭窄症
脊柱管とは椎体、椎弓根、上下関節突起、椎弓によって囲まれる空間を言います。
頚椎から腰椎まで構成され一つながりのトンネルのようになっていてそこを神経が通ります。
この脊柱管が何らかの原因で狭くなってしまう障害が脊柱管狭窄症と言います。
原因
脊柱管が狭くなってしまうのは、加齢による変形や姿勢や動作によう繰り返しの荷重で狭くなることが多く、50歳以上の高齢の方に多い症状です。
治療・リハビリ
通常、分離症は硬いコルセットで数か月安静に過ごして、骨がくっついてからリハビリになります。ヘルニア、狭窄症もトレーニングが大切と言われますが、腰だけをリハビリしては他の筋力が低下しパフォーマンスが悪い状態で復帰になってしまうので腰に痛みが出ない程度で全体のリハビリもしていく必要があります。
やり方を間違えるとかえって悪化させます。
リハビリするうえで3つの症状に共通して言えるのが「姿勢」と「使い方」です。
上記にあるように腰椎で姿勢を保持したり、腰椎で動かしたり力を入れたりすると発症してしまったり再発してしまいます。
治療やリハビリは、何からするかの順番が大切になってきます。
身体が硬い状態で筋トレしても、正しいところに力が伝わらず意味がないです。
身体がほぐれた状態でも、間違ったところに力が入っては意味がないです。
坐骨神経痛
腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が様々な下肢のトラブル(腰痛、分離すべり症、ヘルニアなども含みます)が原因で圧迫や刺激されることで現れるシビレ・痛みなどの症状を総称した言い方です。
坐骨神経
坐骨神経は、人体最大の神経で総腓骨神経と脛骨神経が同一の結合組織に包まれた太い神経になっています。坐骨を通りおしりの筋肉、梨状筋を抜け足へ向かう末梢神経のひとつです。
末梢神経は脳と脊髄からなる中枢神経と体の各部を結び、体を自由に動かしたり、温度を感じたりする“伝導路”で、主に3つの神経から構成されています。
- (1)運動神経
- 脳から指令を送り、体の各部位を動かす神経。
- (2)知覚神経
- 痛みや温度などの感覚を、皮膚、筋肉、関節を介して中枢に伝える神経。
- (3)自律神経
- 意志とは無関係に、内臓、血管、腺などの機能を調整する神経。
私たちの下肢が自由に動かせたり、バランスよく歩く事が出来るのは、末梢神経である「坐骨神経」がしっかり働いてくれるおかげなのです。
原因・症状
坐骨神経痛は腰椎疾患が原因で症状が出ることがほとんどです。
その腰椎疾患は姿勢不良や動作不良、歩行不良で発症するので腰椎疾患を防げば自然と坐骨神経痛も防げると思います。
思い当たる原因が無くても
- ①おしりから下肢にかけて痛みがある
- ②長い時間立っている事が辛い
- ③腰を反らすと下肢に痛みやしびれを感じる事がある
- ④おしりの痛みが強く、座り続ける事が困難
- ⑤歩くと下肢に痛みが出るため歩けなくなるが、休むと歩く事が出来る
- ⑥体をかがめると痛みが強くなる
上記の症状が1つでもあれば坐骨神経痛を疑った方がいいでしょう。
治療・リハビリ
坐骨神経痛に限らず腰椎疾患は、間違った姿勢や動作、筋力低下が発症の原因になるので当院では姿勢や動作、歩行を細かく分析しその方の使い方を治す治療をします。
患部だけを診ていては症状が出た原因までアプローチしていないので再発するリスクが高まるだけでなく間違った使い方が治らないと神経痛や膝、足首など他の症状を引き起こします。
結果的に、腰椎疾患を予防することが「坐骨神経痛」の予防にもなります。
急性腰痛(ギックリ腰)
腰痛(腰の痛み)は、たくさんの症例がありますが今回は幅広い年齢層に起こり頻度が多い急性腰痛(ギックリ腰)についてお伝えしたいと思います。
急性腰痛
腰に1回の強い負荷がかかり急激な痛みが襲ってきた状態を総称した言い方が急性腰痛です。 腰痛には明確な定義がないが、発症から4週間以内の状態を急性腰痛と言い、3ヶ月以上のものを慢性腰痛と言います。
原因
急性腰痛は直接的と間接的の2つの要因で起こります。
直接的要因は、腰への強い負担がかかった時です。
間接的要因は、姿勢や動作に問題があり腰に繰り返し過度な負担がかかることで、急性腰痛になるパターンです。
基本的には、間接的要因の方が多く何度も繰り返す方は姿勢や動作を治すことをオススメします。
急性腰痛になりやすい姿勢
姿勢や動作で腰痛は大きく変わります。痛めやすい方の姿勢には共通点があります。
それは「腹筋」と「お尻」が正しく使えてないということです。
立っている時や座っている時に腰が丸くなったり背中が丸くなってしまう方は、腹筋と殿筋で支えることが出来ず、代わりに腰で支えてしまい無理な負荷をかけ続けるので間接的要因が多くなり急性腰痛のリスクを高めます。
治療・リハビリ
急性腰痛の治療はまず、痛みを取ることを最優先にします。
その後、痛みを発症させた原因である動作や姿勢を分析し、足りてない柔軟性や筋力を運動療法で補いながら再発しないお身体を作っていきます。
まとめ 腰の良い姿勢とは
腰椎は基本的に動いてはいけない場所です。
俗に言う腰を「ひねる」「反る、曲げる」は腰ではなく骨盤や股関節で行うものです。 股関節や骨盤の動きが悪いと代償で腰で行ってしまい突起間部に繰り返しの荷重がかかり痛める原因になります。
トレーニングで発症してしまう方の大半が体幹(腹筋)や臀部を使って支えることが出来ず腰で支えてしまい痛みを生じます。
当院では痛みの治療だけでなく、その原因となる動作姿勢を改善して頂くための独自の運動メニュー提案しています。
このようなお悩みありませんか
- 起き上がり・立ち上がりで痛みがある
- 長時間座っていると痛くなってくる
- 常に鈍痛がある
- 腰から足にかけて痺れる感じがする
- 腰が抜けそうな感じがする
- ウォーキング中にだんだん痛くなってきて歩くのがしんどい
- 腹筋運動や筋トレ中に痛くなる
- 下肢やお尻に痺れを感じる
当院の診療について
腰の診療に限ったことではありませんが、患部のみを診ることは当院は致しません。
怪我は外傷と障害に分類されますが、突発的に起こる転倒や事故などを除くと多くの場合その方の自覚のない普段の動作や姿勢が原因となる障害が多いからです。
であれば、腰に負担を及ぼすところが腰と一見全く関係が無さそうなところに治療ポイントがあり、動作や姿勢そのものを改善する治療や指導をいたします。
T.M様
(日進市・10代・男性)
腰椎分離症から回復!
高校サッカーで怪我しない身体づくり中。トレーニングとケアが大事。
H.F様
(みよし市・10代・男性)
高校生活最後のラグビー県大会準決勝の試合前日、ギックリ腰でまともに動けなくなり、試合を諦めないといけないと思っていました。
母に紹介されて鍼とハイボルト電気治療をしてもらうと、嘘のように動けるようになりました。
強豪校相手に翌日の試合負けはしましたが、全力を出すことができたので嬉しかったです。
T.H様
(東郷町・70代・女性)
長年テニススクールに通っていましたが、膝と腰が痛むためボールを無理に追いかけずに過ごしていました。 こちらにお邪魔するようになってから体が楽に使えるようになり、身体の負担が少なくなったのか自然とボールに追いつくようになりました。
T.S様
(名古屋市・20代・男性)
腰の痛みとしびれでバスケットボールが出来なかったけど、
治療の甲斐があって無事復帰することができました。
残る目標は、ダンクです!
よくあるご質問
- Q急性腰痛(ギックリ腰)をやってしまいました。
寝て安静にしていたほうがいいですか?それとも、施術できますか? - A施術を受けていただく事は出来ます。ただし、動けないほど痛い場合は寝て安静にして頂いたほうがいいです。
熱感があるならアイシングをして患部を冷やしてください。少しでも動けるなら来院していただき施術を受けていただく事をお薦めします。
ギックリ腰に関しては根本改善までかなり多くの実績を当院は積んでおります。
- Q高齢者です。2~3週間前に腰を痛めました。
痛みが治まらないのですが、どうしたらいいですか? - A施術等をしても痛みが治まらないようでしたら、圧迫骨折の可能性があるのでレントゲン検査やMRI検査をお薦めします。
- Q腰痛を何回もくりかえり起こしているが、年齢によるものですか?
- A年齢によるものとは限りません。
その方のクセや間違った姿勢、間違った動作が腰痛の原因を作るので、それらを改善させれば腰痛で悩まされることはなくなるはずです。
- Q仕事中など腰に負担がかかる時や不安な時は腰痛コルセットを使ってもいいですか?
- A痛みが強くある時、お仕事や外出時など腰に負担がかかる作業をする時はご使用ください。
ただし、不安だからと常に使用するのはかえって腰回りの筋力低下につながり結果的に不良姿勢を作りますので、ご使用は控えてください。
使用と同時に、身体づくりをしながら使用頻度を減らしていくことを推奨しております。